第7章 〈ルナミ〉大事な仲間
ーー2年後、シャボンディ諸島。
久しぶりにサニー号に麦わらの一味が全員集まり、出航の準備が進められている。そして、コーティングのシャボンが膨らんだ。
「浮き袋外したぞー!」
倒れているサンジとそれを介抱しているウソップの近くの柵からフランキーが顔を出した。
「了解! 帆の方は?」
「こっちはいつでもOKだー!」
帆がかかっている柱の上からゾロが叫んだ。チョッパーとブラックも柱の上で準備をしている。
「出航か、ナミ」
おれはナミの方へ歩きながら静かに聞いた。
「ええ、どうぞ? 船長」
その言葉を聞き、フランキーは甲板の上は立ち、倒れていたサンジは起き上がってタバコを咥えた。ウソップは笑い、ロビンは微笑んでいる。
おれはサニー号の帆がかかっている柱の椅子の上に立った。
「ほんじゃ……」
腕を組み、下を向いていた顔を上げて笑顔で叫んだ。
「野郎どもー! ずっと話したかったことが山ほどあるんだけど、とにかくだ! 2年間も、おれのワガママに付き合ってくれて、ありがとう!」
「今に始まったワガママかよ」
「全くだ! お前はずっとそうなんだよ!」
サンジとウソップの言葉におれはニヒヒッと笑う。