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【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら

第2章 幼き日の約束


 
 ーーある日の夜、おばあ様と話をしたくて寝る前に部屋へと遊びに行った。ほぼ毎日の日課だ。

『ねえ、おばあ様、〈ひとつなぎの大秘宝〉って……何?』

 わたしは少し前に海軍本部へ用事があって行った時に、その言葉をセンゴクのおじいちゃんが言っていたのをたまたま耳にした。どういう意味か分からず、おばあ様に尋ねたのだ。

『ふふ、ミーウ、〈ひとつなぎの大秘宝〉っていうのはね……富、名声、力。かつて……と言っても、わたしがまだ海軍大将をやっていた頃の話だけど……G・ロジャーという海賊がこの世の全てを手に入れたの』

『この世の全て?』

『そうよ。彼は史上、ただ1人、4つの大洋をまたぐ〈偉大なる航路〉を制して海賊王と呼ばれた男なの。スゴいでしょ?』

『うん! スゴい!』

 はしゃぐわたしにおばあ様は嬉しそうに笑う。

『ふふふ、そして、〈ひとつなぎの大秘宝〉は彼の残した唯一の財宝よ。海賊たちはそれを目指して、世界を旅するの。だけど……それを見つけるということは世界中のどんな海賊よりも強くなって、とても過酷でとても厳しい旅をしなくてはならないということになるわ』

 おばあ様はとても真剣に言った。
 
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