第12章 夢見ガール シーザー
そして翌日、私は約束通りリサリサさんの住まいへ伺った。豪邸なんだもの、そこへ行くのに迷う筈がないわ。
「いらっしゃい」
「こんにちは」
門の所でリサリサさんとスージーQがいた。
「どうしたの?」
「私も誘われたんです!亜理紗さんも来るって言うから来ちゃいました!」
ハグをしてくる彼女は本当に可愛らしい子だと思う、素直で綺麗な子。
ジョセフはどうしたのかと聞けば先に中で用事があるのだと言って行ってしまったらしい。
「お茶にしちゃいましょう」
リサリサさんに案内された自室は海が一望できる清楚な部屋。太陽の光が反射して輝く青い海は私の大好きなところだ。
「どうぞ」
出してくれたお茶とお菓子を楽しみながら話をしているとノックする音が聞こえた。スージーQが対応すると言って席をはずし少しドアを開けて誰かと話をする。楽しそうに何かを笑いながら話した後、手を振ってドアを閉めた。
「誰だったの?」
「うふふ、内緒~」
様子から察するに多分ジョセフだろう、内緒にする必要もないのに。
するとシーズーQは私の腕を掴んで言った。
「そうだ、亜理紗さんはまだ隣の塔へ行ったことありませんよね」
「え?そうね」
いつもは行かないでほしいと言われていたところだったから無理矢理行こうだとは思わなくて一度も近付いたことがなかった。
だが何故か今日は行ってもいいのだという。
「亜理紗、一人で行きなさい」
「…わかりました」
何をたくらんでいるのかはわからないが、隣の塔へ移動したらすぐ横の階段を使い2階にある端っこの部屋へ行ってほしいのだと言ってきたのでリサリサさんの指示に従う。
「じゃあ、また戻ってきますね」
私が部屋を出るとき2人はとてもにこにこしていた。