第3章 受け入れざる世界。
「ここが僕のキャンパス!
晴南学院大学さ!どうだい?」
「どうだい、って言われても……
デカイとしかいいようがないよね、
今の状態じゃ……」
ただのもんの前だしね
「たしかにそのとおり、中を見てみよう!」
ほんとに今日はウキウキしてるな
やっぱり昨日のはそんなに重要なことじゃなかったのかも
「ほら、皇行こうではないか!」
私を案内してるくせになんなのこのひとは
手を差し伸ばす習を軽く睨むけど
習はお構いなしに嬉しそうにしてる。
「まぁ、いっか」
私はそっとそんな習の手をとった。