• テキストサイズ

I…

第1章 無垢




あんていく─────



「ヒナミちゃん。また読んでるの?」


小さな喫茶店、

そこには小さい少女と

おとなしそうでひ弱そうな少年がいた。


「うん!お兄ちゃん、これなんて読むの?」


「あぁ、うん、これはね?」



お兄ちゃん、と呼ばれた少年は

ヒナミと呼ばれた少女に熱心に言葉を教えていた。


「もっと、教えてね!お兄ちゃん!」


「うん。もちろん!」


二人は笑い合う。



「すいませーん!コーヒーおかわりいいですかー?」


客に呼ばれ少年は

少女にごめんと言い、コーヒーを持っていってしまった。



「私もがんばろ。」


ヒナミはそう呟くのであった。



/ 157ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp