誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第22章 慈命
2人が結婚してから和葉は服部邸で新婚生活を送っていた。そして、平次は就職先を見つけ毎日、しっかりと出勤した。3ヶ月から5ヶ月にかけて和葉は酷い悪阻に悩まされ、食べ物を食べる気にもなれず寝たきりの状態が続いた。
「大丈夫か?和葉」
ベットで寝むる和葉に平次が優しく問う。
「う…うん。ごめん。迷惑かけて」
「なんで和葉が謝んねん。こういう時は甘えてもええんやで」
「ありがとう」
夜になると激しい吐き気が和葉の身体を襲い、そのたびに平次は一睡もせず和葉の背中をさすり続けた。そんな日々が続き6ヶ月に入ってやっと悪阻が治まった和葉は平次と四回目の検診に行くことになった。朝、和葉と静華は平次を見送りに玄関にいた。
「和葉ちゃん、あんま無理せんときーな。大事な身体なんやで」
「大丈夫やで。おばちゃん。あたしには平次がいるもん」
「平次、相当子供が産まれんの待ち遠しいんやろな。さっき、子供の名前考えてたで。そう言えば今日、性別判るんやってなぁ」
「そうやねん!平次の予想では男の子やて」
「元気で産まれてきてくれればどっちでもええわ~」
「そやね」