誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第21章 Matrimonio felice
教会の扉が開き、和葉と銀司郎は腕を組み、ゆっくりと平次の元へ歩いていった。その風景を見て、蘭は自然に涙があふれた。
「綺麗だよ…和葉ちゃん」
周りの人たちもその光景に見とれている様子だった。
和葉が平次の前まで来ると牧師の囁かな優しい声が教会中に響いた。
「新郎、服部平次。貴方は健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、これを愛し、これを敬いこれを助け、その命ある限り真心を尽くすと誓いますか?」
「はい。誓います」
「新婦、遠山和葉。貴方は健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、これを愛し、これを敬いこれを助け、その命ある限り真心を尽くすと誓いますか?」
「はい!誓います」
2人は愛を固く誓った。
「それでは誓いのキスを」
平次は和葉のベールをそっとあげ、優しく唇を重ねた。そのキスは今までしてきたどんなキスよりも特別に感じた。そして、教会中は歓声に包まれた。
その後、指輪の交換を終えいよいよブーケトスの時がやってきた。一番はりきっているのは…
「和葉ちゃぁぁん!!こっち向かって投げてね!!」
園子だ。手を大きく振ってアピールしている。
(園子ちゃん、やけに張り切ってんなぁ)
そう思いながら和葉はウエディングブーケを思いっきり空へ舞った。女性陣がブーケによってたかってくる。その中でブーケを手にしたのは蘭だった。
「ら…蘭!あたしにちょーだ~い!」
園子が身を乗り出しブーケをねだった。
「だぁめぇ~」
取られまいと蘭はブーケを隠した。
「良かったじゃねーか。蘭さんが取って。これで東の名探偵も結婚決めるんじゃねーか?」
青子に耳打ちで快斗は言った。
「そうだったら良いのにね」
それからみんなで思い出を語ったりご飯を食べたりして最高の結婚式となった。
(平次と出会えてほんま幸せや。これからもずーーっと一緒やで)
(和葉。口ではよー言えんけど、愛してる。永遠の愛を誓ったるわ)
Matrimonio feliceEND