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伝説の島 【ヘタリア】

第35章 自然祭


ケイト「日本…

最初に出会う前…

私は、ずっと戦い詰めの日々だった…


護りたいから…

ずっと必死に、頑張り続けてきた…

護り抜くために
強くなることばかりに、とらわれ続けてきていた…


でも、結局…

神殿に封印されていた邪気が
この世界ごと全てを消そうとした、あの時(西暦814年7月1日)…


全ての力を使い果たして、浄化したはずだった…


そんな時…父上と母上の温もりと共に、意識を手放した…

父上と母上が、私を蘇らせるために死んだことを
私は自然を通して、あとで知って、泣き崩れていた…


あれから、

ほんの僅かに
邪気の一部が残っていたとは、私は思ってもみなかった…


そんな余裕さえもないぐらい

私は…自分をずっと、責め続けていたんだ…


でも…

そんな時、日本が現れた。

中国もいたけど…
私は、日本のことばかり気にかかっていた。


父上と母上を合わせた雰囲気と
雰囲気が、似ているのもあったせいなのか…

よく解らなかったけど…

一緒にいて、よく解った…


とても優しくて、温かくて…

その傍が
ただいるだけで、とっても心地よく感じられたから…



そうして…私は、外へ連れ出された。

『日本と、一緒にいたい』っていう、私の一心で…


そのおかげで
強くなるだけじゃダメだと、悟ったんだ…


強さよりも、何よりも…

相手を想い合う心が、とっても大切だと…

その本当の意味を…その深さを、知るだけでなく

身をもって、理解することが出来た…



差別を受けて、孤立させられて…

ひどい目に遭い続けてきた…

殺されかけたことさえもあった…



どんなひどい目に遭わされたとしても
絶対に相手を傷付けず、大切にし続けること。

自身に、どれだけひどいことをしてきた相手でも
それごと受け入れて大事にし、幸せを願い続けること。

それらの『ひどい目に、自身が遭わされた』からこそ

それらの過去を含めた今が
どれほど恵まれているのかを理解し、全てに感謝し続けること。

それらを、実行し続ける重さ…
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