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青春のノスタルジー

第17章 明日


気まずい雰囲気のまま、私と渋谷さんは寝ました。

軽い敷居を間に挟んで...


私は、ずっと渋谷さんに背中を向けていた。

それは、泣き顔を見たら辛いだろうし

あと、
女の意地もあった...。



私は眠れずにいた。

渋谷さんは寝たのかなぁ?

そう思った時に声をかけられた




渋谷「....なぁ、起きてるんやろ?」



突然の声かけに、答えられずにいた


もう、二度と"アカン"を聞きたくなかったから


渋谷「なぁ、明日....デートせん?」


えっ!!!!


私は驚き、飛び起きてしまった。


渋谷さん今、何て言いました?


私、本当は寝ちゃっていて、
これは、実は夢なんですか?

これは....


渋谷「やっぱり、起きてたんやな」

渋谷さんは、笑いながら起きている私を見た。



「.....すいません」


その瞬間、私の目の前に手がゆっくり伸びてきた。

そして.....


「.....渋谷さん?」


私の鼻を軽く触った。


渋谷「また、謝ったな....」


「.....あっ」


渋谷「アホや...」


二人で笑い合ってた。

そして、少し照れた顔で



渋谷「...明日、どこ行くか考えといてな」


そう言うと、
渋谷さんはゆっくり布団の中に入って行った。


渋谷さん....

勝手ですね...

私、デートするって言ってませんよ

そして、今の鼻は何ですか?

なぜ、ぎゅってつままないんですか?

今までのように....


私は、胸が痛くなっていた。

渋谷さんが寝ている背中を見ながら...

彼が何を考えてるか、全く分からない不安と

自分の痛い胸を必死で抑えていたのです...
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