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青春のノスタルジー

第14章 たこ焼き


家に着いた私たちは、くたくたになっていた。

なかなかたこ焼き器が見つけられなくて、
あっちこちお店を探したからだ。

渋谷「関西やったら、何処にでも売ってるのに!」


渋谷さん、ここは関西じゃないですから...


疲れ果てた私は、突っ込む力も弱くなっていた。


渋谷「よし、パーティーやるぞ!材料を用意してや!」

「はい?」


渋谷さん、無理です...

少し休ませて下さい...


疲れ果てた私は目で訴えてみた。


渋谷「俺、機械を温める担当やから、お前は用意!」


無視ですか、私の意見は...


動けない私に、彼は

渋谷「俺は、早く食いたいねんけど」

例の目力で命令する

「.,,.はい、やります...」

しぶしぶ材料を用意する私...


彼は楽しそうに、
機械を出してコンセントをさしていた。


渋谷「まだ、出来んのぉ!」


いやいや、待って下さいよぉ、今 始めた所なんで..


焦った私は、


「...すいません、ちょっと待って下さい」



あっ、謝っちゃった!!!!

鼻が!!!!


彼が私に近づいてくる!

痛みがくると、覚悟し目を強く瞑った時に


えっ?


私の唇に何か軽くふれた...気が...

慌てて目を開けると、少し照れた顔の渋谷さんが

渋谷「これ以上、鼻が腫れたら、アカンからな,,」

恥ずかしそうに、また機械の所に歩いて行った。


えっ、なに?

今のは.....


私の頭はパニックになっていた。


渋谷「早くーっ!腹へったぁーっ!」


「はい、すぐにします」


渋谷さん、何で私に?

私、期待してもいいんですか?

それともまた、いつもの意地悪ですか?


私は胸がドキドキしながら、タコを切っていた。

私の顔はこのタコと同じ色になってたと思います。

そして、私をその色に染めた犯人は楽しそうに、

材料がくるを待っていたのでした。
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