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Dye D?

第12章 十字架


錦戸「何が言いたいんや?」

怒りを抑えた声で錦戸は言った。

丸山「あの時も、
亮ちゃんが飛び込んで行ったから...
みんなはこんな身体に...」

申し訳なさそうに、丸山が続けようとした。

安田「マル、止めろ!そこまでや!」

安田が怒鳴った。

安田「お嬢さんが聞いてる事を忘れるな...」

顔に怒りを浮かべて、安田は呟いた。

丸山「しょーちゃん、ごめん、」

安田の怒りを感じ、丸山は俯いた。

三人の話を聞いていた時、
私はすぐ横に小さな隙間を見つけた。
音を立てないように、そっと扉を開けると、
そこには人がやっと通れるくらいの穴があり、
奥に繋がっているようだった。
私は、その穴に入り奥に進むことにした。
バレないように、
中からちゃんと扉を戻して進んで行った。

錦戸「………なら、飢え死にするか?
二度目の死は一度目よりも辛いんだぞ、」

二人はまだ言い争っていた。


丸山「……」

丸山は怯んだ。

錦戸「慈悲なんか持ってたら、朽ちるんだよ、
簡単に、、」

誰に向かってなのか、錦戸は言い放った。

安田「……」

安田はただ、黙って二人を見ていた。

錦戸「さぁ、もうお遊びは終わりや!」

錦戸は叫び十字架の所に来たが、誰もいなかった。

錦戸「誰もおらん...」

安田「えっ、なんやて」

安田も慌てて駆け寄ったが、
ターゲットが見当たらない。

錦戸「上の三人の所に戻るぞ」

錦戸の声に、三人は走って部屋を後にした。
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