第6章 メガネと存在感
山口
「あ、そんな顔してたんだ…」
暦
「そんな顔って…」
どんな顔?
月島
「似合ってたのに、お下げにメガネのダサい昭和スタイル」
またネチネチと…!
暦
「こっちが通常!大体メガネもダサくなかったし!」
まぁ…影山君のトラウマ突かれるくらいなら、全然耐えられるけど。
暦
「メガネ仲間になれなくて悪かったね、皮肉屋君」
月島
「なって欲しいなんて言ってないけど」
暦
「実際言われてたら気持ち悪いね」
月島
「はぁ?(ジロッ」
月島君が、また上から睨んで来る。
暦
「何か?(ニコッ」
それには渾身の作り笑顔を返した。
取り敢えず私は、皮肉屋に負けてなるものか!って気持ちでいる。