第6章 メガネと存在感
田中
「スガさん‼︎ちょっと良いスか!」
菅原
「え?な、何だよ」
いきなり田中に詰め寄られたかと思えば、向こうの出入口の方まで連れてかれた。
大地や鳴宮達は、こっちを不思議そうに見てる。
田中
「あの天…女子、誰ですか?」
菅原
「あー、お前もか」
あと、また天使って言いかけたな。
田中
「運動着姿つー事は、新しいマネージャーっスか⁉︎それか、誰かのファン…Σまさか、今日の俺の勇姿を見に─」
菅原
「鳴宮だよ」
田中
「へっ?」
菅原
「メガネからコンタクトに変えた、鳴宮」
またも停止した田中。
ダッ
菅原
「Σあっ、おい⁉︎」
いきなり踵を返してダッシュし始めた。