第3章 美咲の身体
「美咲!!奈津には気を付けてね!」
『分かった分かった…』
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((とは言ったもの……
同じクラスだったら気を付けようがないじゃん…
「おい。美咲。」
『っっ!? な、な、な、なにぃ!?』
((声が裏返ったぁぁ。
「なに、焦ってんの。昨日のことだけどさ、無かったことにしてやるよ。」
『は……?』
「お前俺のこと嫌いなんだろ?襲って悪かったな」
((なにそれ……
『……今更謝っても遅いよ…
昨日のこと。結構傷付いたから。』
「だから、無かったことに……」
『できないよ……やってしまったこと。は、一生消えないよ…。奈津のやっている女遊びだって、やってはいけないこと。
悪いことは後で絶対自分に返ってくるんだよ?
奈津に悪いことが起きる。これは、絶対。
だから、今すぐにでも悪いことを辞めて……』
「別にいいよ。」
『は?』
「今を全力で楽しむんだ。
悪いこと?そんなん全部背負ってやるよ」
『……どうしようもないガキね…』
「何度でも言えよ。俺は辞めない。」
『…………』
((バカ……
*****
《ピンポーン
「ヤッホーー若葉だよーー!!」
付きまとうあの女がまた、俺の家に__
早速ベッドに____
美咲に女遊びを辞めないって言ったけど……
正直、辞めていいかもって思えてきた
なんでって……美咲の体を味わってしまったからだよ
女が俺に抱きつく
なんか、一気に興奮がなくなる感じがするわ
女をゆっくりと体から離す
「一ノ瀬くーん?」
「ごめん。今日は無理だわ」
「え?」
「今日は無理だわ……」
泣きじゃくる女
「お願い!私を捨てないでぇ!」
((めんどくさ…
((捨てるも何も…拾った覚えもないし……