第4章 *火神大我の恋煩い
高校生活も1ヶ月が過ぎ、あたしたち1年生は、部活にもなれていった。
「火神くん!はい、タオル」
「お、おぅ…サンキュ」
そういうと、火神くんはさっさとあたしのもとを離れた。
最近、火神くんの様子がおかしい。
相変わらずバスケはうまいけど、あたしが話しかけるとこんな変な態度。
もしかしてあたし、嫌われちゃったのかなあ…。
そんなことを考えながら帰っていると、黒子くんに呼び止められた。
「蒼井さん!」
「黒子くん。どうしたの?」
「あの…最近蒼井さん、元気ないみたいだったので…気になって」
黒子くん…心配してくれてる…。
そしてあたしは、最近火神くんの様子がおかしいことを話した。
「それって…恋、だったりして」
「えー!それはないよぉ」
あたしは笑いながら言った。
「わからないですよ?蒼井さんは、かわいいので…」
「えっ?///」
今、かわいい、って言った…?
「あのっ、黒子くん…」
「じゃあ、僕はここで。明日聞いてみますね!」
「あっ…!」
「かわ…いい…?」
確かに、そう言った。
…黒子くんが。
でも黒子くんのことだし、そんな深い意味はないと思った。
とりあえず、火神くんのこと、聞いてもらおうっ!