第28章 *黄瀬くんとデート
あたしは今日、黄瀬くんとデートをする。
1日だけという黄瀬くんを断れなかった。
赤司くんにも言っていない。
実は、黄瀬くんだけじゃなくて、みんなともデートの約束をした。
あたしは頼まれたら断れない性格。
1日だけなら…と思った。
「空っちぃぃぃぃ!めっちゃ会いたかったっス!」
黄瀬くんは、あたしが来るなり思いきり抱き締めた。
「わっ…!ちょっ、黄瀬くんっ!」
照れてるあたしをよそに、黄瀬くんはにこにこ。
「どこ行くっスか?空っちの行きたいとこどこでもいってあげるっスよ♪」
わぁ…。
黄瀬くんの笑顔、めちゃくちゃカッコいい…///
あたしは思わず見とれてしまった。
「どうしたんスか?」
「わわっ!な、なんでもないっ」
あたしはあわてて目をそらした。
そしてあたしたちは、ショッピングをした。
「あ、あたしの好きなお店だ♪」
そこはあたしの好きなブランドのお店。
「見てもいい?♪」
あたしたちはしばらく見てまわった。
「あ、黄瀬くんごめんねっ?つまんないよね…」
すると黄瀬くんは、
「全然大丈夫っスよ!」
と、言ってくれた。
すると黄瀬くんがどこかへ行ってしまった。
「お店の外にいるのかな?」
あたしは悪いことしちゃったかなと思い、店を出ようとした。
すると、黄瀬くんが来た。
たくさんの服をもって。
「えっ!?黄瀬くん、それ…」
「着てみてくださいっス!」
あたしは言われるまま、試着室に行った。
わ…この服…かわいい…!
もしかして、黄瀬くんが…!?
そしてあたしは着替え終わり、試着室から出た。
「黄瀬くん…///」
「うわぁ…!彼女さん、かわいいですね!」
黄瀬くんの近くにいた店員さんが言った。
「空っちぃぃぃぃぃ!めっちゃくちゃかわいいっスよ!♪」
すごくかわいい服…。
「じゃあ空っち、行くっスよ♪」
そう言うと黄瀬くんはあたしの手を引いて、店を出ようとした。
「えっ!?黄瀬くん、お金は…!?」
「大丈夫っスよ♪」
黄瀬くんはにこっと笑った。
もしかして…払ってくれたの…!?
黄瀬くん…ありがとう。
そして時刻は夕方になってきた。