第25章 *みんなからの連絡
次の日から、あたしのケータイにはみんなからの連絡が殺到した。
まずはじめに電話をしてきたのは、黄瀬くん。
「空っち、どういうことっスか!?」
「ごめんね…黄瀬くん」
「なんで…赤司っちなんスか!?」
「赤司くんの命令は絶対だもん…ごめんね」
次に青峰くん。
「おい空、てめどういうつもりだよ」
「ごめんね…青峰くん」
「赤司の言うことなんて聞くなよ!」
「そんなこと…できないよ」
次に真ちゃん。
「おまえどういうつもりなのだよ。さっき赤司から連絡が来たぞ」
「ごめんね…真ちゃん」
「おまえは謝らなくていい…ただ、赤司のものになることが許せない…」
「でも…赤司くんからの命令だもん…」
次にムッくん。
「ちょっと空ちん!?赤ちんと付き合ってるってほんと!?」
「ごめんね…ムッくん」
「なんで!?なんで赤ちんなの!?俺がいるじゃん…!」
「ムッくんも好き…だけど赤司くんからの命令だもん…」
すると、思いもよらない人から連絡が来た。
「黒子くん…?」
「蒼井さんっ…!どういうこ…グスッ…なんです、か…!?」
黒子くん…泣いてる…!?
「僕だって…っ、好きだ…!」
え…!?
「でも…赤司くんの命令は絶対だもん…っ」
すると火神くんからも連絡が来た。
「俺をさしおいて赤司とやらと付き合いやがって」
「え…」
「俺の気持ち、考えてくれよ!俺だって…好きなんだからな…!?」
「そ、そんなっ…」
あたしはますます混乱する。
赤司くん…みんなに言ったの…?
もっと…わからなくなるよ。