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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第34章 昏睡による覚醒より


目が覚めたのは、一日と半日が過ぎた頃だった。

ロヴィーノの姿はすでになく、起きた親分に即病院へ連行されたらしい。

フェリちゃんもそれについて行ったようだ。

できればついて行きたかったが……

ていうか寝過ぎ。起こしてくれればいいものを。

「ずいぶんとお疲れのようでしたので」

菊はそう言いながら、緑茶を出してくれた。

頭はだいぶすっきりしていた。

だから――

“計四日半こちらにいる”

という事実に気づき、お茶を噴き出しかける。

「だっ大丈夫ですか!?」

「すみません……」

四日半て最長記録じゃないだろうか!?

帰ったら四日間行方不明扱いされていた、なんて悪夢になっていないように願いつつ、

「いくつかご報告があります」

そう切り出した菊の言葉に耳を傾けた。





「物体の移動についてですが、“物”限定のようなんです」

生物は移動の対象にならない?

「はい。私たちのように、自ら“移動”するようなまねをしなければ、ですが」

菊の話によると――
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