• テキストサイズ

憎む、恨む、以上に愛する。

第2章 鳥籠




「ドフラミンゴ何か言うことはないかしら」



「シズナこそ、ないのか」


私が言っているのに、

ごまかす気ね。



「憎いひと。」



「わかったわかった。
……待たせたな。」



「やっと、愛を知ったのね。

私こそ、憎い以上に愛していることに気づけたわ。
お待たせしました。ドフラミンゴ。」



こんな大人びた私たちだって、


間違えることだってある。



「でもドフラミンゴ、あなたがこれからもこのようなことを続けるのなら私はここから出ていくわ。」



「ここから出られるのか?」


あんな姿をさらしておいて。

そう言いたそうなひと。



「そうね。だから、この町からも出ていくのよ。
静かなところへ行くの。」



「それなら、なおさら離せねぇな。
お前だけはなにがあっても離してやらねぇつもりだ。」


そうして私を手招く。



「あなたってほんとに…」


「憎いか?」


私だけの知る寂しそうな顔のドフラミンゴ。


「いいえ、ドフラミンゴ…愛しいわ。
ドフラミンゴだけのシズナ。
シズナだけのドフラミンゴですから」




「フフフッそうだな」


もう、私だけのものなのね。



そして私はあなただけのもの。



鳥籠のなかの鳥よ。







/ 24ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp