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干支様あなたの番ですよ!

第1章 お神酒でもダメで


いや待て、ここは父の実家であって、おばあちゃんの家であるはず。
今日は親せき以外集まらない…はず。

「ヘェ〜、あんたが未来ちゃんの言ってた人間の女の子なのね〜」

いやお姉さんも人間でしょう

「…ちんちくりんですね。全体的に」

ジロジロ見ながら言うなよ、一応気にしてるのよ?
ちんちくりん…って。

「あの、あなた達は?「は?!未来が言ってた人間の女ってこいつのことだったのかよ?」

声の大きな金髪に遮られましたね。

「ちょっと!今大切な質問しようとしてたのに!」

「あ''ぁ⁈」

「はあ?こっちが先にッムグ」

「ほらほら、また喧嘩して〜…仲良しで宜しい」

綺麗なお姉さんに口を塞がれて、真っ黒な笑みを浮かべながら言った'仲良しで宜しい'

これは、背筋が凍る。金髪さんもそのようだ。

「まるで人間の5歳児ですね。神崎栞さん
体調は大丈夫ですか?此方が見る限り元気そうなのですが」

何だ意外と優しいじゃん

「大丈夫です。私よりも金髪の方の頭がいかれてると思いますので。」
「あ''あ?!」

それ以上は何も言い返してこない。さっきのお姉さんの凍るような笑み

「「もうあれは勘弁」」

「ふふっ、息ぴったり!意外と気が合うんじゃない?」

金髪と気が合う…

「はは、絶対ない。ナイナイ」

「それはこっちの台詞だ、合うわけねぇーよ」

そんな所も含めてねっ

お姉さん、綺麗何だけど、可愛く言ってもダメです

合わないものは合わない!気なんて合ってたまるか!

「…コホン」
おっと深緑青年が何か話したいようだ

「…はぁ、あなたを此処へ呼んだ張本人が来ていませんね。探しに行きましょう」

「張本人?私を、呼んだ?」

「まあまあ、細かい事は未来ちゃんを見つけてから!」

「これ重要!とっても大事!ここはどこなの?」

「…まあまあ、探しに行きましょ!」
今度は静かに部屋を'出て張本人'、'未来ちゃん'を探しに行った二人

そんな二人の姿を見送る。なんだかよく分からなくなってきた

だって、お神酒を飲んで寝ただけだよ?なのに…まさか誘拐?!

「…何?」

目の前に出された手。これは、つ、掴んで、良いのかな?

「…ほら立て、俺らも探しに行くぞ」

「う、うん」

彼にも優しい所はあるようだ

さて、未来ちゃんとやらを探しに行きますか!
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