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干支様あなたの番ですよ!

第4章 寂しがり屋のウサコちゃん


「いただきまーす!」

「…ちょっと⁈雷牙、それ僕の茶碗!返してよね」

静かに食べ始めたと思ったら、雷牙くんが未来ちゃんの茶碗と間違えたらしい

「あ?だからか、なんかちっせー茶碗だと思ったんだよな」

「だったら確認しようよ?!」

雷牙くんの茶碗と未来ちゃんのじゃあ大分違う
オカメインコとセキセイインコくらい

ごめんね、例え方がおかしくて

「あ、栞沢庵とって!」

「どーぞ、本当沢庵好きだよね毎日食べてない?無くならないのが不思議」

そう、未来ちゃんは毎日食べてる
夕飯の時に2、3枚ポリポリと

「無くなりそうになったら、町に買いに行くんだ!人混みは嫌いだけど、沢庵のためならね」

「…町?沢庵のためって、大袈裟だな〜」

玄関の外には町があるらしい
行ってみたい。行ってみたいよ。

「ん〜、栞!お前巻香と買物行ってこい!服とかいろいろ」

「あ、それいいわね!シオちゃん、明後日は空いてる?」

「うん!何もないよ」

行けるよ。お外に行けるよ!
来週の土曜日に決まりました

「栞って分かりやすいよね。顔に出やすいよ!」

「え⁈龍一さんじゃあるまいし…」

「龍一がどうかしたのか?」

あの事を話すまで質問攻めになりそうなので、詳しく話してやりました

ガラガラ

「あ、龍一さん帰ってきた!ちょっと行ってくる!」

「おーう、いってらー」
ダッ…タタ


「すみません…少し飲み過ぎてしまったようです。」

「気にするな、俺も少しばかり飲み過ぎているからな」


向こうから聞こえる声
一人は龍一さん…あと一人は?

「兎樹也さん…?」

「ん?お前は…どうして俺の名を」

独り言のつもりだったけど

「ああ、栞さん、わざわざありがとうございます。」

私の目に映るのは、黒髪赤目の青年

不思議な雰囲気

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