第4章 非日常 2
『初めまして、風紀委員長の です。 1年間ここにいるメンバーで学校の秩序を保っていきたいと思います。大変かもしれないけど、頑張りましょう。よろしくおねがいします』
ここ、来良高校は入学式を無事に終え只今第一回委員会の真っ最中だ
委員長の私が言うのも何だが風紀委員ほどめんどくさい委員会はないと思う。服装、染髪チェク。違反者を注意すると逆ギレ…全くっ「1-B 紀田正臣でぇーす!」
自分の紹介が終わり他のメンバーの自己紹介を適当に聞き流し思考を巡らせていた所に他の人とは違う自己紹介が耳に届いた
まだ顔を見ていないが何と言うか、その
『……チャラい』
声の方へ視線を向けると予想通りの感じ
明るい色に染めた髪と……ピアス
どうしてこんな奴が風紀委員にいるのだろうか?普通はもっとしっかりした人がなるものだ。このまま放っておくと風紀委員会の印象的に駄目だろう。ケジメは大事だ
「委員長」
それにしても黄色の髪って今どき流行らないだろ。……ん?黄色?
「委員長?」
そいえば、最近見かけなくなったけど黄色のカラーギャングが昔流行っていた
「委員長!」
『え?』
ハッとした。
『ぁ…えっと?』
「終わりの挨拶お願いします」
何と言うことだ
自分の世界に入りすぎで周りが見えていなかった
『こ、これで第一回風紀委員会を終わります。お疲れ様でした』
なんともまぁ、恥ずかしいスタートをきってしまった
〔できることならやり直したい〕