第1章 非日常 1
今から約1年と半年前
突然、PCに届いた見知らぬアドレスからのメールを馬鹿な私が開いてしまったのが全てもの始まりだった
その頃の私はまだ高校に入学してから半年も経たない頃で、友達もまたまだ少なく今と比べると随分暗い性格だった
高校に入学と同時に買ってもらった携帯はあまり使わずPCを中心にして活動していた
因みに、父は私が小学生の時に他界。中学までは母の実家に住んでいたが流石に田舎暮らしにも飽きたので、なんとか頼み込んで都会の高校に進学させてもらい絶賛一人暮らし中だ。
そんな都会に1人ぼっちな私は、誰も頼る相手がおらず母からもらい愛用していたPCを見つめ状況を理解できずにいた
PCの画面には沢山の暗号が連なっている。勿論理解できない私は只只その一部始終を見ていることしかできない
一 体 何 が 起 き て い る ?
すると突然電源が落ちた。恐る恐る再起動させる
『…ぁ……れ…?』
何故?
何故このPCは初期設定を始めている?
まさか
いやいや……そんな馬鹿な
初期設定を始めた時点でもう希望は残っていない
見事にデーターが吹っ飛んでいた
よーするに
初めてPCをクラッキングされました
〔馬鹿なのは私の頭だった〕