第4章 非日常 2
水曜日
今日は第二回委員会の日だ。ということは必然的に彼に会うことになるということで
委員会の始まる前、案の定
「先輩ーお久しぶりっす!先輩に逢えなかったこの一週間……オレは死ぬかと思いました!」
予想通りに話し掛けてきた正臣君
ならいっそうのこと死んでしまえ
という考えが浮かんだが、実際の所私は別に正臣君のことを"鬱陶しい" "うざい" "執拗い"などとは思わない。別に恋愛感情ではないが彼は普通に友達、後輩として好きだ。一緒にいて楽しいことには変わりはないのだから
『とりあえず、正臣君。私は君に伝えなければならない事が一つだけある』
少しいつもと違い真剣な声で話す
『君のその髪の毛の色とピアスは校則違反です。風紀委員の仲間として、風紀委員長として見過ごす訳にはいきません!』
少しキツめに注意すると
「え?それだけ?先輩が何時に無く真剣な声で話すから、今度こそ本当に告白だと思ったじゃないですか!」
そしていつの間にか名前呼び。なんかもー、正臣君に注意しても無理だということがよーく分かった
『はぁ……正臣君、そろそろ始まるから席についてね』
正臣君と別れ窓から外を見渡す
開始まで後三分
ぼんやりとしていると校門の所に黒い人影。下校中の生徒には死角になっていて見えないかもしれないがここは3階のため隠れようにも隠れられない
ずっと見つめていると
『ぁ』
黒い人の顔が見えそれは、私がちょうど一週間前にみた顔と同じだった。確か、平和島さんが追いかけていた人に間違いない!
あんなところでなにしてんだろ?
『!』
今
「委員長ー!そろそろ始めましょう?」
『あ、うん。これから第二回風紀委員会を始めます』
あの人と一瞬目が合った気がした
〔やぁ、初めまして ちゃん〕