第4章 あなたと最初から
エルヴィンの私室に入ると
モブリットがピクシス司令から渡された書類を机に並べていた。
『モブリットっ!』
「…っ!びっくりしましたよ…」
『今すぐ来て!』
モブリットの手を引くと
机から書類がバサバサと音を立て落ちていく、
「分隊長っ!」
そんなのは御構い無しで
私はモブリットを引きずり歩いた。
私はモブリットを引きずりなから
理由も言わず、丘を目指した。
丘に着くと、驚いた顔をするハロルドと
同じく驚いた顔をするモブリット。
一人は笑顔の私。
「お前…確か…ハンジの…」
「ハロルド…さん」
「おい!ハンジ!どういう事だ!」
「分隊長っ!!」
同時に私に叫んだ二人だったが
分隊長っ!と叫んだ言葉にハロルドが反応した。
「分隊長…だと?」
「あっ…」
『良いんだ。モブリット。
ハロルド…モブリットは私の夫なんかじゃないよ。
部下なんだ。』
「そうか…なんでまた夫婦だと…」
『花を兵団の人間が毎週買うなんておかしいだろ?
それに…団長から反対されててね。
身分を隠してモブリットには行ってもらった。』
「すいません。ハロルドさん。
私たちはあなたがリヴァイ兵長だと言う証拠を
掴みたかった…それだけでした。」
「…そうか…なら良かった。」
「…?」
「いや…」
少しだけど…リヴァイが戻ってくれたような気がした。
ほんの少しだけど。