• テキストサイズ

集合【黒子のバスケ】

第8章 * いつもこんなです *


「コースは往復5㌔ 複雑な道もあるけど、
説明するより体で覚えた方が早いと思う」

「…分かった。 それはいいが
野塚さんは大丈夫なのか?」


「ええ、最近はあまり走ってなかったけど
大体いつも この位走ってるよ」

「そうか」


「…あのさ、さん付けじゃなくて
名前で呼んで? あまり苗字呼び
慣れてないから」

「……香奈」

「うん、それでいいよ」


軽く話をしながら 私達は走り出す
走る所は川原、歩道、階段、色々ある

メインは歩道が多いけどね


「おや、香奈ちゃんおはよう」

「川畑おばあちゃんおはよう」

「頑張ってるねえ ああ、そうだ
少し花の水やり手伝ってくれるかねえ?」


「いいよ」

川畑おばあちゃんからホースを
貰って、花に水やりをする

「いつもこんな感じなのか?」

「うん、たまに」



「はい、終わったよ」

「ありがとう… これもっておいき」

私は梨を1つ貰った


「いつもありがとう!」

「気を付けてね」


さて、次は…階段600段…

「まさかいつもここを走っていたのか?」


「うん けど やっぱり
体力落ちてるからきついけどね。」

「……」


「どうしたの?」

「いや、なんでもない」


? なんだろ? もしかしてきつい?
いや、赤司君はこれくらいで疲れない…


まあいいか

「赤司君、あと2kmだよ」

「そうか …香奈」


「ん?」

「君はなにかやっていたのか?」

「……いや、何も?」

そう聞かれてびっくりした
赤司君の眼に

「…本当だよ」

私は赤司君の真っ直ぐな瞳に対して
真っ直ぐに赤司君を見た

「そういう割にあまり呼吸が乱れてないな」


「そうかな?たぶん、正しい呼吸法と
姿勢で走ってるからじゃない?
そういう赤司君もあまり疲れてないよね?」

「香奈よりはね」

「なにそれ まあいっか 行こっ」
/ 133ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp