第21章 *元 籠球の騎士 *
「…赤司君」
(赤)「香奈…」
私は力が抜け崩れ落ちる
" ドサッ "
それを赤司君が支えてくれた
「ごめんなさい… ごめんなさい…」
(赤)「香奈…」
「赤司君…ごめんなさい…!」
赤司君にどう思われたかな…
嫌われちゃったかな…
「私、本当はこんなこと
したくなかった!…ごめんなさい!
…皆が、 赤司君達が和解する前の、
勝利が絶対の、チームのない、帝光の…
皆の技使っちゃって… ごめんなさい…」
(赤)「…いいんだ、 香奈が
香奈が無事で良かった」
「赤司くっ…」
" ギュッ "
(赤)「…香奈が誰も傷つかないように
守ってくれたこと知ってる。
…だからこそ無事で良かった…!
ありがとう」
私の目から涙が溢れる
これはきっと、安堵と感謝の涙だ
赤司君が私を受け入れてくれたことへの
「赤司君、ありがとう」
「? ……ああ」
赤司君は優しげに微笑む
………?
なんだろう、この感じ
スッと収まるような……
(赤)「さて、帰ろうか」
「うん」
…気のせいか
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
" ガチャ "
「ただいま」
「あ、香奈やっと帰ってきた!」
「遅くなってごめんね
夕飯作ってくれて、ありがとう」
「いいよ、それより早くお風呂入ってきて」
「え? あ、うん」
………。
" チャプン "
「ふう」
……赤司君あんな風に笑うんだ
あんな穏やかな赤司君始めてみた
たぶん、私の知らないところでは
もっと知らない赤司君がいる
最初はキャラ認識しかしてなくて、
それも"僕司"のキャラが濃かったから尚更…
WCで赤司君が誠凛に勝ってたら
あのままだったのかな…
そう考えると、すごいな…