第26章 箱とゲームとメッセージ

ゴンは箱を持って"練"をした。


すると…



パリンッ!!



「!!!」



見事に箱がバラバラになり、出てきたのはまた別の箱。

つーかまた箱かよっ!!


キルアはバラバラになった箱の一部を拾った。


「ただの鉄っきれだ。全然接着した跡もない………あ、」


何かに気づいたのか、ゴンと私に箱の一部を渡してきた。


「このデザイン、見覚えないか？」

「デザイン？」


よくよく観察してみると、側面に細かい模様が入っているのが見える。

すると、ゴンが声を上げた。


「そうだ！ウイングさんがくれた誓いの糸にも似たような模様が描いてあった!!」

「誓いの糸………あああああ!!!」


あの糸、確かに変な模様入ってたわ！


「そう。あれも念を使うと切れるように仕込んでたって言ってたよな」


つまり、念と似た力がこの模様にもあるってことか…

いやぁ、念って奥が深いんだねぇ。



………あ、そういえば！



「ゴン！この箱は開きそう？」


私はさっき出てきた箱をゴンに渡す。


「あ！えーと……もしかしたらここにカードを差し込むのかも」


ゴンは箱の差し込み口なようなところにハンター証を入れた。



カチッ



「ビンゴ!!」


思った通りに鍵が開き、箱を開ける。

そこに入ってたのは……




「…指輪とテープとROMカード??」