第1章 ……
「ねぇねぇ、最近遊んでくんないんだねー。」
気づけば男が寄ってくる。
「ごめんなさい。気分じゃないのよ。」
「噂の高校生?あんなの相手にしてるの?」
ヒロトと出会って2週間。
送りには行けなくても必ず迎えには来るヒロト。
噂は堪えないわけよ。
「ヒロトはあんたたちとは違うのよ。」
「あれ、あの原田マユミが完全に本気?」
下品な笑いかた。
なんでかここ最近、ずっとヒロトと他の男を比べてる。
「P~♪」
「もしもし?」
『マユミさん?そろそろ終わる?』
「うん、おわ「待ってよマユミちゃーん。今日は遊んでよ。」」
「ちょっと、やめてよ。」
『なにしてんの。そいつだれ?』
怒ってる?
「…興味ないやつよ。」
『なおさら、』
「マユミさんに触るのやめろよ」
電話越しに聞こえてた声が間近にきこえた。