• テキストサイズ

【マギ】ジャーファルさんに愛されて。

第8章 【愛に飢えた狂犬】



「………っ」

気がつくと、腹部に痛みが走り、起き上がるのに時間がかかった。
辺りを見渡すと、ジャーファルさんの部屋だった。

『帰ったらたっぷり説教…』

(……逃げよう…)

今置かれている自分の状況を、目が覚めてすぐに理解した。
彼は、すごく怒っていた。
『私が殺してあげますよ』

きっと、絶対殺される。
殺気染みた目を思いだし、私は腹を押さえ、壁を支えにドアへ歩き出す。

(そう言えば、ジャーファルさんは何処に───…)

ドアノブに手をかけた瞬間、右頬をバララーク・セイがかすめた。
傷口からツゥ…と血が流れる。
そのまま急いで手に握ったドアノブを回し、扉を開けるが、バララーク・セイが胴体に巻かれて倒れる。

「…ひっ!!」
「何処に行くんですか?まだ仕置きも説教も始まっていないというのに…」
「怪我がまだ痛いんで今度にして下さい!!!」
「はぁ?」

笑顔なのに、ドスのきいた声。
ズルズルと赤い紐で引きずられ、鍵を閉められた。
逃げ場のない密室。
私の拘束されている体を起こし、正面から抱きしめた。
/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp