第7章 止められない。*智*side
「はぁ…っ…いた」
野原には一人で座ってる
ちゃんがいて、
俺に気づいて彼女はこっちに来た。
「もう…っ…動かないでって…」
『ご、ごめんなさい…ちょっと』
「ん?ちょっと?」
そう言いながら彼女が手のひらから
二個のキャラメルを出してきた。
「いちご…飴…?」
『今日のお礼に』
「……ふはっ…そっか…」
俺の笑いにつられて、
笑い出すちゃん
それすら、もう俺の体は熱くなって
彼女を好き。なんだと自覚した。
『かき氷…ですか?』
「え…あ、喜ぶかなって…
…食べるかい?」
『…はい!』
喜んで笑うちゃんに
心のなかで呟いた。
ごめん。止められない。