第5章 喧嘩…?
大学の近くに差し掛かってくると、自ずと学生が集まり始める。そんななかで2人の影が私に近寄ってくる。
「由紀乃ー!おっはよーー!!」
「お前、毎度毎度声でかいんだよ。…由紀乃、おはよう。」
「おはよー。紗和(さわ)は相変わらずだねー。祐吾(ゆうご)くんも、おはよう。」
中高同じで大学の学部も同じでほぼ毎日一緒にいる紗和と祐吾くん。毎朝このタイミングで会う。
紗和は私よりほんっとに少しだけ、背が高い。
ショートでモカブラウンの髪でとても元気のいい女の子。
祐吾くんは琥太郎ぐらいの身長で黒い髪のイケメン。中高でもモテモテだったけど、大学でもモテモテの男子。
「今日の講義さ~、クマだってさ!」
「変なニックネーム付けてんなよ」
「だってホントにクマみたいに巨漢じゃん?」
「あははっ!紗和、それ言い過ぎ」
紗和と祐吾くんといる時間はとても楽しい。
琥太郎といるときも楽しいけど…って、何故琥太郎が出てくる!?///(汗