第1章 あいつと私が出会った日。
___________________________
~午前6:30~
「ふぁ~ぁ・・・眠、、い、、、。」
楽しかった春休みも終わりを迎え、今日は私花月恭歌が高校二年生へと進級する日。つまり、始業式というやつなのだ。
「・・・お腹すいた。ご飯作ろう。眠気をぶっとばすんだ。がんばれ私!!!!!!」
そんな謎のエールを自分自身に送りながら、私はキッチンへと向かった。
私の両親は共働き。しかも、両方とも海外まではいかないが私が中学に入ってから忙くなったのか、いつも長ーい出張ばかりだ。
私がお母さんとお父さんにお会えるのは大体元日とかお盆休みとかそんなもん。休日はもちろん、祝日だって家に帰ってこない。
そんな日常も、中学二年生頃には慣れてきていた。
「今日の朝は何にしようかな~?・・・ってまあ私料理作れないからいつもパンか冷凍食品だけど。。。。。」
・・・我ながら自分の家庭科科目のできなさ度についてはいつも手を焼いている。
___________________________
~午後7:30~
「うっし!!準備かんりょ~~♪ 確か予鈴は8:15のはずっ! 時間もあるし、柚依の家寄って一緒に行くか!
じゃあいってきま~すっと!」
静かな部屋に恭歌の元気ないってきますの声が響いた。
___________________________