第2章 4月
4月のある日午前6時前
『…あ、まだ少し早かった…。先に用意して、サーブ練習しようかな』
ユウはまだ誰もいない体育館に入っていった…。
昨年の春高予選決勝、白鳥沢に0-2で負けた。
その後、全員にぴったりな戦略を…監督でもあるユウが考えたのだ。
ポジションはあまり関係なく、誰でもトスを上げることができ、誰でもスパイクを打てる様なサインを作って
みんなで攻撃していこう。みんながスパイカーで、みんながセッター。
正セッターはユウだが。
__私がサインを出すから、それに合わせてみんなで攻撃ね。
大丈夫。これで誰もが混乱して…勝ちやすくなるから。
夜は、リベロだからスパイクは無理だけど…トスはあげれるよ。
だから、これで来年白鳥沢にリベンジしよ__
そう言ってから半年、みんなどの練習試合にも勝ってきた。
『立ち直れて良かった……』
と、呟いた。
「あの時、負けてて良かったのかもね。」
「ま、一番に立ち直ったのは私だけどね☆」
『…っ!?ちょ、岩っち…それにススメまで…』
そう、ユウの後ろに岩泉双葉と及川煤芽がいたのだ。
「もうそろそろみんなそろうよっ!」
元気そうなこの子は
『…!にろっちゃん!』
そう、二口伊奈だ。
バンッ!!!
「ごめん!ちょっと遅れたっ!!」
『…夜〜!!』
扉を荒々しく開けたのはリベロの西谷夜
「おはよー。」
「……!!夜の方が早い、だとっ!?」
にこにこしながら挨拶するのは菅原裕紀
夜と競うのは田中那美
『おはよー!!よし…!練習始めよう』
「「「了解キャプテン!」」」