• テキストサイズ

High School

第2章 Class2.memoly


俺が彼女の存在を知ったのは、俺の一つ上の先輩達の卒業式だった。

生徒会に入って初めての卒業式。
他の生徒が休みの中、生徒会役員の俺達は卒業式の日も手伝いのため出席しなければならない。正直めんどくさい。
そんな中、俺達同様出席しなくてはいけない生徒達がいた。
それが、吹奏楽部員だ。

皆がめんどくさそうにしている中、彼女はキラキラ輝く笑顔でそこにいた。
特別可愛いとか、めちゃくちゃキレイってわけじゃなかったけど、なんだか目にとまった。
―見たことないから、たぶん1年だよなぁ―
そう思いすかさず上履きをチェック。この学園は学年によって上履きの色が違うからだ。

それから1ヶ月後、彼女は2年になり、俺は3年になった。
クラス委員になった彼女。クラス委員の委員会には大体生徒会役員も一緒だ。
それから彼女は委員のことで困ったことがあると、生徒会室によく相談に来ていた。女子同士だから相談しやすかったのか、話すのは殆ど会長とだけど。

「ももちゃんはクラス委員として一生懸命で本当偉いね。生徒会入ればいいのに!」
「いえ。あたしには無理ですよ。それに准くんが協力してくれないから、あたしが倍働くしかないんです。」
この時俺は、彼女は同じクラス委員の岡田が好きなんだと思っていた。なんたって一番人気だし。
/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp