• テキストサイズ

High School

第2章 Class2.memoly


「准様に馴れ馴れしくするなって言ったわよね?」
その度俺と同じ副会長の1年、エリカが彼女に敵対心を持つ。
「だからそんなんじゃないって…」
彼女の相談事といえば大体が
「准くんがちゃんとしてくれない」
だったから、俺はその度諦めようとした。
でも彼女はいつも明るくて笑ってて、空気がフワフワしていて可愛い。まともに話もしないのに、どんどん惹かれていく。

「ももちゃんって彼氏いるの?」
会長のその言葉に、俺はついつい聞き耳を立てる。
「いないですよ~。」
「でも好きな人くらいはいるでしょ?」
「えぇ、まぁ…」
「えっ!?いるの!?」
思わず俺は声をあげてしまった。
「誰誰?この学園の人?」
「えっと…はい。……太一先生です。」
「太一先生!?」
「も~大好きで。いつも部活メロメロです♪」
―ホっとしたような、そうでないような―



そんなある日。

「ももちももち!」
きょうこが慌てて教室に入って来る。
「どうしたの?血相変えて。」
「泣かないでね!泣かないでね!太一先生結婚するんだって!」
ももこの目に涙が浮かぶ。
「あ、泣く。」
/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp