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High School

第9章 Class6.坂本先生激怒!イノッチ大ハシャギの修学旅行の巻


ペンダントをももこの首に付けた後、博はそのまま手をまわして後ろからももこを抱きしめる。
「なっ長野センパイっ!」
「そろそろやめてくれるかな?その、“長野センパイ”っての。」
「え?」
「“博”でいいから。」
「博……センパイ。」
「センパイいらないって。」
「でも、先輩だもん。」
「ま、今はまだいいか。」
博がももこを正面に立たせ、髪を撫でる。頬に手を当て顔を近づける。
「ちょっ、センパイっ、誰か来たら…」
「この時間の生徒会室なんて誰も来ないよ。」
博が再び顔を近づける。ももこはゆっくり目を閉じる。
その時、ガラガラッと生徒会室の扉が開く。
「かっ会長!」
「あら。ごめん、邪魔した?」
「邪魔された。」
博がにんまりしながら言う。
「ごめんね~。朝手帳忘れてっちゃって。」
机の上に置いてある手帳を持ち直ぐさま生徒会室を出る会長。
「じゃあ、ごゆっくり~!」
笑顔で手を振る会長を見て完全に気まずくなってしまったももこは、下を向いて真っ赤になっている。
タイミングよくチャイムが鳴る。
「戻らなきゃ。」
焦って生徒会室を出ようとするももこの腕を掴み、博が突然ももこに軽くキスをした。
「行こう。」
そのまま手を引かれ生徒会室を後にする。

ももこの心臓の音は授業が始まるまで鳴り止まなかった。
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