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High School

第7章 Class5.ごーくんのライバルは誰!?の巻


「今日はこれ終わるまで帰さないからな!」
放課後、ももこはまた坂本先生に居残りさせられていた。手渡されたのはプリントの山。
「部活行きたい…」
「これ全部解くまでダメだぞ!太一先生には言ってあるから。」
「鬼。」
「なんだと?オマエがいつまでもできないから悪いんだろうが!…ところで剛は?アイツも居残りにしたハズなんだけど。」
「知らない。…ねぇ先生、ここわかんない。」
「だ~か~ら~!ここはさっき教えただろうが!聞いてなかったのか?」
「だって難しいんだもん!あたしに数学理解しろってほうが無理!」
「やってできない奴なんていないんだよ。」

その時、教室のドアが開いて剛が入って来た。
「剛!遅ぇぞ!早くここ座れ!」
「今日これ終わるまで帰れないって。」
「何、オマエも居残り?ばっかでぃ!」
「ごおちゃんに言われたくないもん!」
「ごちゃごちゃ言ってないで早くやる!」

―ごおちゃんに言わなきゃなぁ。でも今坂本先生いるしなぁ。どうしよ…―

「こら!ももこ!何よそ見してんだ!」

打ち明けるタイミングはまだないようだ。
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