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High School

第5章 Class4.ファーストキスは突然に(///з///)の巻


弓道部はもうすぐ大会を控えていて練習の毎日。
弓道部いちの高成績を持つあゆみは他の学校でも有名だった。
健はそんなあゆみに憧れていた。もちろん女性としてではなく、弓道部の先輩として。

「大会もうすぐですね。先輩なら今年も優勝でしょう!」
「この大会が終わったら、私達も引退か…」
あゆみが少し寂しそうに言う。
「大学行っても続けるんでしょ?」
「うん。健くんは?」
「おれはわかんないっス。そんな上手くないし。もう2年だから将来のこと考えなきゃってわかってるんですけどね。」
「もう、会えなくなるね。」
「遊びに来てくださいよ!」
健はいつものニコニコ笑顔だ。あゆみにとってはそれが余計悲しい。
あゆみは健のことが好きだった。
「先輩?」
「健くん、私…」
そこへテニス部の練習を終えたきょうこが通りかかる。
「きょうちゃん!」
「健チャン。」
「今終わり?おれも終わるから一緒に帰ろう!」
きょうこの目には健を見つめるあゆみの姿が映った。
「帰る方向違うじゃん。」
「お腹減ったからどっか寄りたいの。付き合ってよ!」
きょうこは何故か不機嫌そうに歩いて行ってしまった。
「あっ!きょうちゃん待って!」
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