第5章 【青春は、死ぬまで終わらない】
「改めて紹介するぞ!彼女がオレのワイフ、マイト•アレスだ!」
「うぉー!御結婚おめでとうございます!!」
リーさんの拍手喝采に、私もペコリと頭を下げた。
「…何はともあれ、式はどうしよっか?」
「金髪には白無垢よりも、ドレスじゃないだろうか」
「今は秋で日柄も良いですから、式場の予約が取れるかどうか…」
当人をそっちのけで結婚式の段取りを始めた部下たちの姿に、ガイさんは肩を揺らして笑っている。
私も、祝福されているという現実に、ガイさんと結ばれたことを実感出来るようになってきた。
「ガイさん…私、ガイさんに似合う女になれたかな?」
指で伸びた金髪を弄りながら、ガイさんの顔を見上げる。
「あぁ!お前は世界で一番ビューティフルだっ!オレはそんな女性を妻に持つ、世界で最高に幸せな男だ!!」
「「濃い夫婦だな…」」
熱い抱擁をしてくれるこの人が、ついに私の旦那様になった。
私はずっとこの日の事を夢見てきた。
欲しかった温もりが、ようやく手に入ったの。
「ガイさん、ありがとう」
照れながら言う私の笑顔は、誰にも恥じない大輪の花だったと、彼はいつまでも私を慈しんで愛してくれたのでした。
*Happy End*