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だから僕とセフレになりませんか

第4章 ミルクティの憂鬱


エンドロールも終わり照明が明るくなったところでジンの手から解放された。

ちょっと汗ばんだ手をスカートで拭いた。
気持ち悪いと思ってた行為だったけどやってみると案外良かったりした。
相手にもよるんだろうけど。

ジンは私の持っていた空になった紙カップを取り上げて外に出るよう首で促した。
ぶっきら棒なエスコートについつい頬が緩む。

「何?」

「なんでもないよ」

ジンの顔を覗き込むと不思議そうな顔をして見え返してきた。
本来こういうタイプ、嫌いなんだけどな。

「俺、ちょっと煙草」

「じゃあちょっとお化粧室いってくるね」

「ん」

「喫煙所行くから其処で待ってて」

劇場から出ると彼は振り返ることなくそこに備え付けられた喫煙所へ向った。
私は彼から鞄を返してもらい、彼が見えなくなるまで見届けた後、お化粧室へ。

何人かの女の子たちが横に並んででメイクを直していた。
その隙間に入り込み私も同じようにする。

普段の私ならしないけれど今のレイなら欠かせない事だろう。
いつでも一番かわいい状態でジンの隣を歩きたいから。

鏡を見ると少しばかり化粧が崩れていた。絶対に寝てたせいだ。
折角映画館に来たのに上映中寝てたとか、まあ仕方ないけど笑えた。
私じゃないみたいな私が鏡の向こうで笑ってる。

軽く化粧を直してジンのいる喫煙所へ。あまり待たせるわけにはいかない。
レイとしては急ぎたいところだが靴がそれを阻む。

慣れないものに戸惑って下を向いて歩いていると上から声が聞こえた。



「ねえ、ひとりで映画見てたの?」
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