• テキストサイズ

ふたりのカタチ

第10章 関係のカタチ


シャワーから戻って来ると、彼女がベッドヘッドにもたれて携帯をいじってた。


(友達に?)


それとも、ダンナかな。



髪がふぁさっと頬にかかって、邪魔だったのか耳にかけるしぐさをする。

その横顔はあまり見たことがない顔で、ひかりのを日常を一瞬垣間見た気がした。





あの日、目的は達成出来たから、別にもう逢わなくてもいいんだけど。
恋人でもないのにズルズル逢ってるのは何でだろうな?と考えてみる。


思いのほかカラダの相性がいいから。
会いたい時にだけ会えばいいから。
ごく一般の人で、ある意味気楽だから。
ひかりもバレないようにかなり気を遣ってるだろうから。

あとは。
見た目が結構好みのタイプだから。


そんなとこだろうか。



カラダの相性がいいって、こういうこと言うんだな、と。
ピタッとくるっていうか。
いろんな意味で隙間がないというか。

20代の頃だったらヤバかったなー。溺れたかも。
その頃でなくてよかったわ(笑)
今はもう、溺れたりしないけどさ。



既婚者の、ひかりがオレと逢うのは、、ひかりの中ではかなりのトップシークレットだと思う。
だから、きっと細心の注意を払ってる。
バレたら、もしかするとオレ以上に困るんじゃね?


ってことは、後はオレがちゃんと気を付けてれば、どっかにバレる可能性は少ないってことで。

一緒に出歩いたりするワケじゃないから、ほとんど問題ないじゃん。




そういうことで、止めなきゃいけない理由もないから、こんな関係を続けてる。









/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp