第10章 Calling (R18)
背後から首筋に口づける。
ビクンと反応する。
吸い上げて、印を付ける。
ひかり 「しょ・・・・・・」
呼びかけて、止める。
翔 「呼べって・・・・・・」
ひかり 「・・・・・やっ。」
翔 「ひかり。」
ひかり 「・・・・・イヤ・・・」
翔 「呼べって。オレの名前呼べって!」
ひかり 「呼ん・・・だら・・・・」
翔 「・・・・何。」
ひかり 「・・・・また・・・戻っちゃう・・・・」
必死に何かに抵抗しようとしてるひかりを、壁に押し当てながら、後ろから抱きしめる。
ひかりが大きく息を洩らす。
首筋に、肩に、印を付ける。
徐々に揺れが大きくなる。
いいから。
溢れ出すもの、全部声に出せよ。
受け止めるから。
見えないガラスを突き破るように、揺らし続ける。
ほら・・・・
あともう少し。
ひかり 「・・・・翔っ・・」
オレの名前を呼ぶ声。
微かな光が見える。
腕の中で少しずつ震えが小さくなっていくひかりを抱きしめる。
合わせた肌から、鼓動がシンクロしていく。
翔 「・・・・・・終わらせたりしねーから(笑)」
失くせないから。
変えられないと思ってる運命なら、壊そう。