第4章 P・A・R・A・D・O・X (R18)
知人の紹介で知り合って、仲間内で飲む時に顔を合わせるようになって。
少しずつ会話の量が増えていって、なかなかに気の合うことが判明して。
好きな音楽の話とかで異様に盛り上がったりして。
意識するほどのこともない、ちょっとした気の遣い方がストンと心にはまって。
いつ頃からか、ふとした時に目で追うようになって。
個人的にメールや電話する回数が増えていって。
「ああ、俺、彼女のこと好きなんだな。」って自覚する頃には、何もなかったことに戻せるラインは越えてしまってる。
最初の定義付け、彼女=既婚者だってことも理解の上だったんだけどな。
徐々に少しずつ好きになるってのも、決して安全策じゃないことはよく分かった(苦笑)
そうは言っても俺もバカじゃないし、理性も働くから、その先に踏み込むつもりはなかったんだけど。
彼女にしたって、俺に好意を持ってるけど節度を死守して接してるのも十分分かってるし。
いっそそこで踏み込んでくるようなヒトなら、一気に冷めただろーに(笑)
でもそんなタイプじゃないから好きになったんだしなー。
うん、論理の展開としては合ってんな(苦笑)