第33章 お前はもう…
微かに震えてる弱々しい私の声。
つい下を向いてしまう。
そんな私の耳に届いたのは…
澤「当たり前だろ…お前はもう烏野バレー部の"仲間"なんだからな!」
"仲間"
その言葉が私の胸に響く。
私の勝手な都合で逃げてしまった。
それは変わらない真実。
それでも"仲間"だと言ってくれた。
『っ…戻りたい…』
眩しいくらい輝いていて、温かい皆がいる場所に。
その声は小さかったはずなのに、皆に聞こえたらしく私の方に駆け寄ってきた。
涙で視界が歪む。
『っいきなりスミマセン…泣いていいっすか…』
今にも涙が零れそうだ。