第32章 雨は止む
『……っ』
もう何をすべきか、何をしたらいいのかわかってるはず。
後は楓ちゃん次第だ。
俺は楓ちゃんをギュッと抱きしめた。
及「……頑張って」
そう言って俺は微笑み、立ち上がった。
及「じゃあ及川さんも帰ろうかな!お茶ありがとっ☆」
『っこちらこそ、ありがとうございました…!』
ニコッと笑う楓ちゃん。
うん、やっぱその笑顔の方が可愛い!
及「じゃーね楓ちゃん!また来ちゃうから!」
『さようなら!はい、お待ちしてます!』
ドアを閉めて歩き出す。
雨はもう止んでいて、空には星が輝いていた。