第31章 言葉の後悔
『……』
戻らない、戻れないよ。
皆が真剣にやってるのに、私はそれを応援できない。
運動が出来る皆に嫉妬して、昔の光景を思い出して、苦しくて苦しくて仕方ない。
影「おい!!楓!!」
私の腕を掴む手に力が込められる。
『…………離してってば』
何も言うことはない。だって…
『もう、関係ないから』
影「………なんだよそれ…意味わかんねぇよ!!お前は、バレー好きじゃねぇのか!?好きだから入ったんじゃんなねぇのかよ!中途半端で辞め『っ何がわかるの!!!?』
私の突然の大声にシン…と体育館が静まり返る。
あれ、私何言ってるんだろう…。