第29章 覚悟のうえで
ー澤村sideー
ぞろぞろと坂を下る俺達。
この中にこの前までは楓がいた。
今日の部活は何とも言えない雰囲気が漂っていて、清水は凄く辛そうな表情をしてた。
清水だけじゃない。
俺も、スガも、旭も…ここにいる全員がだ。
日「おれ、納得出来ないんです。なんで楓が部活辞めたのか」
俺も出来てない。いや、出来ない。
田「何も言わずに辞めるなんて水臭いっすよね!俺は、楓と話さないと気が済まないッス」
西「そうだな龍!明日、行ってみるか!」
日「おれ達も行くか?」
影「おう」
俺とスガと旭も視線を合わせる。
……明日。俺達は小さく頷いた。