第29章 覚悟のうえで
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――翌日•放課後
いつもだったらすぐに向かう第2体育館。
でも、今日の行き先は職員室。
私の手には"退部届け"。
色々思い返して見ると、バレー部の皆と過ごした日々はとても濃く、楽しいものだった。
だからこそ苦しくて、眩しくて…嫉妬してしまう。
もう練習始まってるかな。
清水先輩マネージャー1人になっちゃう。
それは申し訳ないな。
色んなことを考えているといつのまにか職員室に着いていた。
小さく息を吐き、私はドアに手をかける。
ガラッ
『失礼します。武田先生はいらっしゃいますか?』
私の声に武田先生がこっちを向いた。
私は武田先生のところへ行く。