第2章 出会いの1日
澤「コラ田中!!!走るな!!!」
澤村先輩がそう言ったときにはもう田中先輩はいなかった。
あ、お礼言ってない。
土曜日にしっかりお礼言おっと!
澤「ったく田中は…松崎も教室帰った方がいいぞ。予鈴鳴るしな」
そう言う澤村先輩の頬は少し赤い。
風邪か?←
駄目よ!主将が風邪なんて!
私はポケットをゴソゴソ探り、のど飴を取り出した。
『澤村先輩風邪ですか?のど飴しかないですけど、どうぞ!』
澤「あ、ありがとな…///」
『いえいえ!じゃあ私は教室に戻ります!澤村先輩ありがとうございました!』
私は最後に勢い良く頭を下げてから澤村先輩に笑顔を向ける。
教室に戻るために歩き出した私は気づかなかった。
澤村先輩の顔がもっと赤くなっていたことに…。